刈谷市美術館では、平成17年度に購入や寄贈、寄託により11点の絵画作品等を収集することができ、これにより現在、当館のコレクション数は590点となりました。これらの作品は、あらゆる角度から構成する常設展や企画展をとおして皆さまに随時ご紹介してまいります。
今回の常設展示では、平成17年度の収集作品を中心に公開いたします。日本近代洋画の黎明期から活躍した巨匠、和田英作は、戦時中から戦後にかけての6年間余りの間、知立に疎開して、逢妻川や小堤西池のカキツバタなど当地の風景画や、地元の方々から贈られる花や果物などの静物画の制作に励みました。このたびの収集の中に、こうした刈谷と所縁の深い作品の寄贈がありましたので、本展では、特集展示として、和田英作と刈谷北部の名勝地・小堤西池との関わりについてご紹介いたします。