弓矢は、狩猟具として発明され、世界中で使われてきた、人々にとって非常になじみのある道具でした。また、日本には古来より特徴的な弓が存在しており、弓矢の文化において世界でも独特の文化を築いてきました。
今回の展示では、ごく最近まで使われていた日本の生活文化の中の弓矢を導入とし、縄文時代の狩猟具としての弓矢から弥生時代より戦争の道具として使われ始める弓矢、儀礼の弓矢、戦乱の世での弓矢、戦が終息し、武道としての弓道、スポーツとして移入されたアーチェリーといった現代までの弓矢を紹介し、弓矢の歴史を振り返ります。また世界の弓矢文化との歴史的・民族学的比較なども行う中で、日本の弓矢を民俗・歴史・地理・民族などの様々な面から、浮き彫りにしていきます。
つい最近まで身近にあった弓矢について、この展示会を通じて皆さんに是非興味を持ってもらえればと思っています。弓文化に関する講演会や弓道の演武、アーチェリーや矢や鏃(やじり)作りの実演、弓矢体験が出来るコーナーなども設けましたのでぜひご家族全員でいらしてください。お待ちしております。