1986年に創立されたピクサー・アニメーション・スタジオは、これまでに『トイ・ストーリー』『バグズ・ライフ』『トイ・ストーリー2』、それに『モンスターズ・インク』『ファインディング・ニモ』『Mr.インクレディブル』を生み出し、アニメーションの常識を塗りかえてきました。
ピクサーの類まれな芸術性と創造性に光をあてる本展では、映画のストーリーやキャラクター、世界観などを確立するために製作されたコンセプト・アート、スケッチ、ストーリーボード、カラースクリプト、マケットなど数多くの作品を初公開します。
本展を通じて、ピクサーによって生み出されたコンピューター・アニメーションが、テクノロジーのみによって創り出されているのではなく、鉛筆やペン、絵具や粘土などの「伝統的な道具」を用いて創り出されていることを改めてお分かりいただけるでしょう。
このほか本展では、立体ゾーエトロープ(『トイ・ストーリー』のキャラクターが飛び跳ねるように見えます)、物語を大きなスクリーンで体験することができる「アートスケープ」を展示します。これらのメディア作品は、ピクサーのアーティストたちが本展のために特別に製作したもので、展覧会の常識を変える話題の作品となっています。