神戸市立博物館が所蔵する神戸ゆかりの日本画家の作品のなかから、優品を選んで展示いたします。とくに神戸を代表する日本画家・村上華岳、ヨーロッパの抽象表現に影響を受け、スピード感あふれる描線を採り入れた異色の水墨画家・山下摩起、線の美しさにこだわり自然の生命を写し取ろうとした線の行者・昇外義の作品を中心に構成します。あわせて、戦後まもない神戸港を俯瞰的に描いた池田遥邨の名品「雪の神戸港」、優艶な牡丹を得意とした山本大慈の「晨」なども展観し、日本画の精神世界を紹介します。菖蒲大悦、土肥武雄の大作など、本画14点、画稿8点の出品を予定しています。