ラウル・デュフィ(1877‐1953)は常に、「描く」ことの喜び、「作る」ことの悦楽、芸術と生活の一体化を賛美し、絵画活動と装飾活動を区別することなく、人々に美と生きる喜びを感じさせ、情熱を持って制作を続けました。
また、ファッションデザイナーの先駆けであるポール・ポワレや、1912年から1928年にフランスのシルク製造業を率いたビアンシニ=フェリエ社との仕事により、ドレス地やインテリア・ファブリックにアール・デコの元となる豊かなデザインも創りあげました。限りない豊かさを日々の生活に見出し、創造力、ファンタジー、そして才気煥発な精神は、人生を讃える詩のようにデュフィの作品へとつながります。