太陽光のわずか46万5千分の1という満月の光で写真制作を続ける写真家・石川賢治。1984年の夏、カウアイ島の月光の中で、地上の宇宙実感を感じて始まった氏の月光写真制作は23年間にも及びます。世界各地で撮影された月下の自然界の風景や動物や花。その満月の光で浮かび上がる神秘的な深いブルーに彩られた作品群は多くの人々に驚きと感動を与え続けています。そして、今回は2002年からオーストラリア、マダガスカル、ガラパゴス(エクアドル)など満天の星の下で宇宙的な拡がりの大地を撮影し続け、気持ちも新たに取り組んだ作品群が発表されます。
本展では、新作60点を中心に、代表作を含む120余点の作品を一堂に集め、時空を超えた石川賢治の新しい月光浴の世界を展観するものです。