日本が世界に発信する新しい文化である“フィギュア”の製造メーカーとして草分け的存在であり、強烈な企業個性で圧倒的な人気と評価を誇る造形集団・海洋堂の全貌をご紹介する展覧会を開催いたします。海洋堂は、高知県幡多郡大方町出身の宮脇修氏が1964年にプラモデル店として創業し、大胆な発想と革新的な販売手法を貫き通しながら徐々に支持層を広げ、1980年代以降、長男・修一氏によるフィギュア製造への徹底したこだわりと指導力によって、ついには世界から注目を集めるフィギュア・メーカーへと成長を遂げました。
本展覧会では40年を超える海洋堂の歩みを数々の造形作品および豊富な資料類によって振り返るとともに、宮脇修氏と修一氏、そして造形師たちの熱い活動にスポットをあて、「海洋堂」という造形集団の本質と戦後造形文化の歴史について振り返ってみたいと思います。