『デイリー・ハウル』(縦20cm×横15cm 全76ページ)は、ジョンがクオリー・バンク中学校に通っていた1957年頃に作られました。この似顔絵集は見開きで構成されており、左側のページにはページいっぱいに一風変わった人物画が描かれ、右側には「デイリー・ハウル」(日刊雑音)というタイトルで新聞をパロディ化したブラックユーモアあふれる文章がつづられています。
「デイリー・ハウル編集者の幸わせな死に顔」というブラック・ジョークがあったかと思えば、軍隊の募集に「私たちは幸せな家族です」と、うなだれて行進する兵隊の姿が描かれ、反戦意識を感じさせるものもあります。ジョンのユーモアやLove&Peaceについての意識も、小さい頃からすでに芽生えていたことをうかがうことができます。
今回の公開期間中は全76ページ(一部、劣化のため紛失)のうち、見開き(左側のページに似顔絵、右側のページに文章)を使用しているページのみ毎週開くページを替え、10週間かけてご覧いただきます。加えて前ページを撮影した写真も展示します。