伝統工芸の世界では後継者難ということが言われ続けてきました。そのために各業界、あるいは自治体などが、何百年何世代にも渡って受け継がれてきた技を残していこうと、後継者育成のための事業を始めるようにもなってきました。こうした、伝統的な無形の技を次の世代に残すということは、その国の文化のひとつを残すと言ってもいいのではないのでしょうか。
これまで行ってきた伝統工芸展に協力をしていただいてきた職人の方々も、それぞれの師について技を受け継いできた方のひとりです。そして今、その中には技を受け継ぐ次の世代も現れてきました。
今回の展示では、そうした区内で育ってきた伝統的技術を受け継いでいく新しい職人の方々とその技を、より多くの皆様に知っていただきたいと思います。