本展は、栃木県内で活動するミュージアム19館の誇るコレクションの中から、各館を代表する日本絵画の逸品を一堂に集め展観するものです。ミュージアムは、人間の精神的営みの成果である学芸的な「モノ」を収集し、調査研究をし、展示・普及し、保存・継承する役割を担ってきました。しかし、昨今ではそのあり方が厳しく問われており、その波は本県にも押し寄せています。県内各ミュージアムの地道な活動の一端を紹介する本展が、社会におけるミュージアムの役割やその存在意義、そして未来像などを考えていただく好機となることを期待しています。