関東七名城の一つである宇都宮城は、戊辰戦争によって城郭の大半が焼失したといわれ、その後近代化の過程においてその跡はほとんど消滅しました。しかし近年は櫓と堀の復元事業にともなう城跡の発掘調査が進展し、しだいに往時の姿が明らかにされつつあります。
宇都宮城の一部が復元されようとしているこの時期をとらえ、今回の企画展では、宇都宮城と城下に関連する約200点の資料を展示します。そこでは、多様な宇都宮城下絵図を公開するとともに、歴代の城主や城下町宇都宮についても紹介します。さらに近代以降、広大な城跡がどのように消滅していったのかについても触れますので、ぜひこの機会に幻の名城である宇都宮城に関心を深めていただければと思います。