現在広島県立歴史博物館が所在する場所は、江戸時代には福山城三之丸の西側にあたり主に家老屋敷として使われていました。明治39年(1906)、この地に福山町立福山女学校が創設、後に広島県立福山高等女学校、戦後は広島県立福山葦陽高等学校と変遷しながら、福山地域の教育の一翼を担い続けました。
葦陽高校移転後は、昭和58年(1983)に広島県草戸千軒町遺跡調査研究所がこの地に移転、平成元年(1989)には県立歴史博物館が開館と、広島県の歴史と文化に関する情報を発信する生涯学習の拠点となっております。
この展示では、それぞれの時代の必要性に応じて、福山地域における重要な役割を果たしてきた西三之丸の約380年の歴史を振り返ります。