平成17年度 新収蔵品展
日本全国にはおよそ900館の美術館がありますが、どこの美術館にも収蔵品が潤沢にあるというわけではありません。そんな中、佐久市にこれだけの作品が所蔵されているということは、本当に恵まれたことだと思います。この展覧会は、平成17年度中に新しく美術館に収蔵された作品を初公開するものです。美術館の作品は皆さんの“たからもの”ですので、どうぞ末永く可愛がっていただきたいと思います。
企画展1「考える手」-思索の痕跡・素描を見る
素描やデッサンは、時として完成された作品よりも画家の手の跡を顕著に表し、見る者に多くのことを語りかけてくることがあります。
完成された美術品が完全に装われた作家の顔であるとすれば、素描は裸の作家そのものの一端を示しているともいえるでしょう。また制作の構想段階を表したものという一方で、絵画表現としての素描の効果や魅力に注目し、それを表現した作品もあります。
この展覧会では所蔵している日本画・洋画・彫刻作家の素描と、一部その素描から完成された作品もあわせてご紹介します。