昨年は、大和川付け替え300年の年にあたり、新旧流域でいろいろな記念行事や展覧会が開かれ、大和川に関する新たな知見が得られました。堺にとっては、新大和川がもたらす土砂が港を埋め、町を衰退させたという考えがありますが、逆に、その土砂が新田や新地を生み町の発展につながったという評価も与えることができます。
今回の展示では、堺奉行が新大和川流域の管理をしたことを示す大和川沿村支配絵図のほか、昨年の取り組みのなかで発見された大和石川細見図を初めて展示いたします。新大和川が地域を分断した後、公儀橋の大和橋以外にも地域住民が日常的に往来する他の橋があったことを示す貴重な絵図です。
堺の小学校4年生は、社会科学習で大和川の付け替えを学びます。堺の歴史と文化に大きな影響を与えた、新大和川についての展示をご覧ください。