毎年、世界中のプロカメラマンを対象にして開催される「世界報道写真コンテスト」。48回目を迎える今年、大賞作品となったのは、昨年末スマトラ沖を襲った地震による津波で親族を亡くし、悲しみあふれる女性の姿でした。過去最高となる4266人のカメラマンから、7万点近くの応募があった今回は、ほかにロシア・北オセチアのべスラン小学校包囲テロやブッシュ・アメリカ大統領の再選、イラク戦争など世界各地の現状を表した作品が選ばれました。東京都写真美術館ではこれら受賞作品を紹介する「世界報道写真展」を6月から開催します。世界中のフォトジャーナリストが危険を顧みず撮影した数々の瞬間・・・。その1点、1点が、私たちに様々な問題を投げかけています。